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祝賀能

祝賀能

再生する   ①
再生する   ②
再生する   ③
再生する挨拶

= 早稲田大学創立125周年記念 祝賀能=

翁  :出演 本田光洋 、野村万作ほか

狂言 宝の槌 :出演 善竹十郎、善竹大二郎、善竹富太郎

能 羽衣 -彩色の伝 : 出演 山本順之、工藤和哉 ほか


 創立125周年記念事業の一環として大隈講堂がリニューアル。そのこけら落とし公演として、2007年10月2日に祝賀能が催されました。多忙なスケジュールの中、早稲田のために駆けつけてくださった校友を中心とした演者の皆さんによる古典芸能の極をお楽しみください。

■①
 翁
 


「翁」は古来から、「能にして能にあらず」といわれる能の古態を留める神事の芸能。その発生については諸説多く、尚早に断じてしまうことはできないが、能楽界では他の曲とは全くちがう別格の扱いをしている。これは演劇のジャンルから離れて神聖化され、天下泰平、国土安穏、五穀豊穣を祈る儀式ともいうべき姿となり、祈祷のかたちを表現している。その表現形式が実に巧みで、崇高感を盛りあげ、厳かな雰囲気を作りだしている。

■② (狂言)宝の槌

アドの主人が長裃姿で登場して「宝比べが流行る」と言い、太郎冠者を呼び出して「何か験奇特のある自慢できるような宝があるか。」と問う。しかし太郎冠者の返事は「無い」ということなので、主人は太郎冠者に都へ上って求めてこいと言いつける。命じられた太郎冠者は舞台を回り、都へとやって来ますが、宝がどのような物でどこにあるかを聞いてこなかったことに気付いて「宝買おう 宝買ひす」と呼ばわって歩く。都で出会った人に宝物を売ってもらう。その名も打ち出の小槌。呪文を唱えて打ち出せば望みのものが手に入るという優れものである。ところが本当はただの太鼓の撥(ばち)で、騙されたとも知らず太郎冠者は主人の元へ、喜んで持って帰る。太郎冠者は主人のために小槌を振って馬を打ち出そうとするが、当然ながら一向に何も出てこない。困った太郎冠者はある言い逃れをするのだが・・・。

■ ③(能)羽衣-彩色之伝

富士山の麓、三保の松原にすむ漁師 白龍(はくりょう)は、今日も釣りに出ようと朝日輝く浜まで来ると、松の木にこの世のものと思えない衣がかかっていた。あまりの美しさに、持ち帰って家の宝物にしようと、手に取ると、一人の天女が現れ、それは自分の羽衣であり、人間に与えることが出来ないものだから、返してくれと言います。白龍はそのような珍しいものなら、尚更返すことは出来ないと、答えます。天女は、羽を失った鳥のごとく、天上に帰れなくなったと、嘆く。 あまりにも悲しそうなので、白龍は哀れになり、衣を返してやった。天女はそのお礼に、その羽衣を着て、天上の舞いを舞って見せ、舞うにつれてその舞う姿は、次第に高くなり、春の霞に紛れるように、遂に天空に消えて、見えなくなる。 天女の無垢な心に接して、疑い深い自分を恥じる白龍であった。清浄無垢な天女の舞に注目。


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