
2009年10月28日 15:11
2007年から、大学生のためのキャリア形成支援マガジン(フリーペーパー)「Skipper」を年に1回発行しています。
これから社会に出る大学生に、「働く」ということについてじっくり考えるきっかけとなれば、という思いで毎年制作をしています。
全国120余りの大学のキャリアセンターに設置をお願いしていますので、大学生の皆さんは、もしかしたらご覧になったことがあるかもしれませんね。
ところで、Skipperでは「女性のキャリア特集」を昨年度から掲載していますが、今年のテーマは
「自分らしく幸せな働きかた、見つけよう」
です。
世間一般の価値観にとらわれず、自分が一番いいと思う働きかたをもう一度考えてみよう、というコンセプトの特集です。
最近は、結婚、出産後も働く女性が増えてきており、出産のため退職、ということが当たり前だった時代がずいぶん昔の話になってきていますが、それでも、結婚、出産などのライフイベントによってキャリアの継続が男性に比べて厳しいというのは現実です。
そういう中で、どうしたら女性が長く、活き活きと、楽しんで働くことができるのでしょうか。
私自身は、制度の整った企業に入ることも大事だと思いますが、それ以上に、自分自身が常に「どう働きたいか」「どういう生き方をしたいか」を考えることが大事なのかなあと思っています。
つまり、他人からみて「いい」というのではなく、"自分自身が""心から幸せだと思う"働きかたを見つけることなのではないかなあと。
この特集で取材させていただいた5人の女性は、それぞれ、既婚未婚、子どもがいるいないに関わらず、ご自身の置かれた環境の中で、精一杯自分らしく働いていこうとしている方たちばかりです。
転職を繰り返して、ようやく自分自身に合った仕事を見つけた方、出産を機に働きかたを見直し、より一層充実した働きかたを見つけた方、などなど。
ぜひ機会がありましたら、Skipperをお読みいただき、ご自身の働きかたについて考えてみてはいかがでしょうか。
2009年9月13日 23:49
仕事がなかなか長続きしない人がいます。
もちろん、本人のせいではなく、会社の事情であったり、不況などの社会情勢のためであったり、理由はさまざまなのですが、理由はどうであれ、働いてはすぐ辞める、を繰り返す結果となってしまっていて、それが「自信のなさ」に繋がってしまっている、という方も多いのです。
そういう方がカウンセリングにいらしたときは、まずこれまでの経歴を洗いざらい話していただきます。1日だけのバイトでも。そして、その職場での問題点(愚痴も含め)についても、どうして辞めることになってしまったかについても、とにかく話してもらいます。
人間関係が最悪だった、ノルマがきつかった、自分が思っていた仕事と違った・・・などなど。
そのとき、決して否定したり、こうすればよかったんじゃない?というようなアドバイスはしません。とにかくよく聴くことに徹します。
それから、今度は、その中でも少しは得たもの、良かったこと、などについても話してもらいます。
ほとんどの方が、最初、短期間でしか働かなかった職場についていいイメージを持っていなく、「得たものはない」とおっしゃるのですが、話を聴いていくうちに、
「こういう工夫をしたら、お客様に喜んでもらえた」とか、
「うまい電話のかけ方がわかった」とか、
「同僚からのアドバイスが役に立った」とか、
何かしら「得たもの」が出てくるのです。つまり、今まで全く見えなかったプラスの面に気づくのです。
そして、
「上司とまったく意見が合わなかったけど、上司に振り回されることなく自分の仕事に徹していればもっとうまくいったのではないか」、
「もう少し自分でもこういう工夫をすれば良かったかな」、
「やりがいは見つけられなかったけど、その中でも●●の仕事は自分に合っていたかもしれない」
・・・など、自分自身を客観的に見つめられるようになります。
最終的には、「今度はこういう視点で仕事を見つけてみよう」とか「今度仕事に就いたら、意識をちょっと変えてやってみよう」と、きっと次の仕事に結びつくような、自分なりの答えを見出されます。
人は、誰でも「何とかしなくては」という気持ちをどこかに持っていると思います。そして、「自分で自分を変えていく力」も持っていると思います。
でもそれに気づくためには、まず、自分を知り、自分自身を客観的に見る必要があります。
その「自分を知る」という作業をほんの少しお手伝いするのが、カウンセラーの仕事なのかもしれません。
2009年9月 8日 01:02
前回シルバーセンターのお話を書いてからまたずいぶん経ってしまいました。
そんな中、シルバー人材センターでお仕事をされている方からコメントをいただき、とても嬉しく思っています。ありがとうございます。
http://www.quon.asia/yomimono/business/woman-career/2009/07/01/1729.php#comment
ところで、「シルバー人材」と聞くと、おじいちゃん、おばあちゃんのイメージがありますが、Nさんは、はっきり言って「シルバー人材センターの方」というのが申し訳ないくらいにお若いです。
この「シルバー」というネーミング、何とかならないものかなあ、といつも思ってしまいます。
登録者の条件のひとつに「60歳以上」という年齢があるのですが、60歳でシルバー?うーん・・・?
まあ、これはきっと「シルバー」=お年寄りという定着したイメージがあるせいかもしれませんが・・・。
話がそれましたが、Nさんは、基本的に週1回、月曜日に来てくれます。(たまにお願いすると別の日にもきてくれます。)
まずは次男を保育園まで迎えに。その後2人で遊びながら楽しく帰ってくるそうです。(下の子はそれがとても楽しみ!)
帰宅後は、学童から帰ってきた長男の分と一緒にご飯を用意してくれます。
食材は前もって私が買っておき、メモを残します。
「○○と○○と使って、○○を作ってください。」
というような。
でも、最近では、
「冷蔵庫に●●が入ってます。適当に何か作ってください、お願いします!」
というかなりアバウトなメモを残しても、子どもたちが喜ぶような献立をその場で考えて作ってくれます。しかも美味しい薄味で!
子どもたちには、Nさんがお料理をしている間に、お風呂に入るように伝えてあります。
ただ、最初のうちは、時間配分がうまく行かず、私が20時に帰宅したときにまだお風呂も入ってなく、ご飯も食べてない、という状態でした。
でも最近は子どもたちも慣れてきたようです。
私が帰る前にはお風呂から出ていて、ご飯をゆっくり食べている、という感じになってきました。
今日も、
「ただいまー」
と玄関を開けると、
「おかえりー。今日はNさんにカレーを作ってもらったんだよ!」
と子どもたちの元気な第一声が飛び込んできました。
疲れて帰宅する私には嬉しい瞬間です。
20時まででNさんのお仕事は終わりなので、私が帰宅すると、Nさんが帰るという流れになります。
あとは、ちょっと片付けて、歯磨きをして寝かせるだけ。私もとても楽です。
こうして、一日が終わります。
忙しくて早く帰ることのできない私に代わって、子どもを迎えに行ってくれたり、ご飯を作ってくれたりすることなんて、本当にありがたいですね。
でも、何より一番嬉しいのは、仕事に家事に子育てにと手が回らず、まったくゆとりのない私と違い、Nさんはゆったりと構え、子どもたちとじっくり向き合ってくれることです。
Nさんは、子どもたちのささいな話にも耳を傾けて、あれこれ聞いてくれているようです。
「余裕があるからですよ。」とNさんは笑いながらおっしゃいますが、そんなNさんの存在は、子どもたちにも、いえ、私にとっても、今ではものすごく大きいものになってきているのです。
子育てしながら働く女性について、
「保育園や他人に子どもを預けてまで働くなんて、子どもがかわいそう。」
という考えを持つ方も世間にはいらっしゃいます。
確かに、さびしい思いもさせているかもしれません。
でも、子どもは親だけの愛情でなく、いろんな人の愛情を受けて育つものだと思うのです。
子どもに対する愛情は、仕事をしているからと言って決して減るものではありませんし、
子育てだってちゃんとやろう、子どもともしっかり向き合おう、という気持ちはどんな親にだってあると思うのです。
しかし、親も完璧ではない。だから、できないところを助けてもらう。
それでいいのだと思います。
助けてもらったことで、子どもも親も、周囲の優しさを感じたり、成長できたりするのですから。
「もう本当にたくさん食べてくれるから嬉しくて。」
「いっぱいお話してくれるんですよ。」
と今日もNさんは笑顔で報告してくれました。
いつもありがとうございます。そしてこれからもよろしくお願いします!
2009年7月 1日 00:01
ずいぶんと更新を怠ってしまっていました。ごめんなさい。
ほんの少し、言い訳をすると、6月はとにかく忙しかったのです。
この忙しさのしわ寄せは当然、子どもたちにも行くわけで・・・
6月中、保育園に次男を迎えに行けたのはたったの2日でした。
私が行けない残りの日は、夫、「ママ友」、母と、毎度おなじみの助っ人に、お願いしていたわけですが、それでもどうしてもまかないきれず、ついに公共のサービスを利用することにしました。
公共の育児支援サービスには、「ファミリーサポート」などがありますが、私が選んだのは「シルバー人材センター」です。
HPを見ると、草取り、ふすま張り、大工仕事といった仕事のほかに、「育児サービス」もしっかり書かれていて、その中には、幼稚園・保育園の送迎、家事援助などといった項目もありました。
「これこれ、これだ!」
しかし、問い合わせは平日の9時~17時。仕事中なのでとても無理です。
どうにかこうにか夫に頼んで、電話をしてもらったのですが、結局、センターまで申し込みに行かなくてはならないとのこと。
実は、センターは家から非常に近い場所にあるのですが、開いている時間に行くことができません。
忙しいから助けてもらいたいのだけど、忙しくて申込みもできないなんて、なんだかなあ、と思いつつ、月日だけが流れていったわけです。
シルバー人材センターは、特に働く人向けのサービスを提供しているというわけではないから、受付時間が短いのも仕方ないのかもしれませんが、そういえば、先日、保育園の保育料振込口座を変える手続きをした際にも、同様の思いをしたことを思い出しました。
振込口座を変えるのに、書類ひとつ出せばいいのかと思ったら、そうではなく、自分でわざわざ銀行まで行かなくてはならないというのです。
銀行の窓口は、9時~15時まで。その時間を捻出するのに本当に苦労しました。
こんなことひとつとっても、時間がなかなか取れないことが非常にストレスになります。
フレックスタイム制度でもあればよいのかもしれませんが、あいにく私が働く職場にも、夫の職場にもありません。
結局、下の息子が熱を出して保育園をお休みした際、仕事を休んでくれた夫に頼んで、シルバー人材センターへ登録をしに行ってもらったのでした。
ところで、シルバー人材センターへは、「やってもらいたいことの希望」を出すのですが、こちらの希望は
「週1~2回、18:00~20:00の間で、次男を保育園に迎えに行き、夕飯を作って、長男、次男に食べさせてくれる」こと。
そんな内容で登録した後、何日かして、仲介役のセンターの方から
「該当するヘルパーさんが見つかりましたよ!」
と電話がありました。
早速、日程を調整し、我が家での顔合わせを行いました。
そこでお手伝い内容の確認等をするわけです。
双方が合意するといよいよサービスの開始となるわけですが、いらしていただいたNさんのお人柄に惹かれ、5月末から基本的に週1回、お手伝いをお願いしたのです。
(つづく)
2009年5月31日 00:07
「結局、自分がやっている仕事なんて、自分でなくても誰でもできるんだなあ。
私にしかできない仕事なんて何もないし、私でなくても仕事は回っていくんだなあ・・・。」
と、悩んだことがあります。
業務体制が変わり、これまで担当していた業務を他の人に引き継ぐよう言われたときです。
自分なりに懸命に取り組んできたつもりなのに・・・という気持ちがあったため、結局私でなくてもいいんだ、という、ちょっと卑屈な思いを抱いてしまったわけです。
でもそのとき、上司がこんなことを言いました。
「仕事というものは、むしろ自分でなくても誰でもできるようにしておいた方がいい。自分はいつもそうしている。そうでないと、自分自身が次のステップに進めないでしょう?」
その言葉にハッとして、改めて自分の仕事を振り返ってみました。
当時、自分の担当として多くの業務を抱えていたのですが、確かに、ただそれをこなすことだけで、満足した気になっていました。
でも、本当はその先に、もっと自分自身の「やるべきこと」があったのです。担当業務にこだわるあまり、そういうことを見失っていました。
それ以来、業務体制が変わったり、移動など仕事上でさまざまな変化があったとしても、「それは次のステップに進むため」と気持ちを切り替えるようになりました。
「自分に課せられた新たな課題(次のステップ)に取り組もう」と。
そしてさらに、「仕事」や「業務」そのものにこだわるのではなく、自分だったらこうする、自分ならこういう役割をする、という「自分らしさ」へのこだわりの方が、仕事をしていく上では必要なのではないかと思うようにもなりました。
つまり、「自分にしかできない仕事」を目指すのではなく、「どんな仕事(業務)でも、その中で自分らしさを出す」ということを目指していこうと思ったのです。
その「仕事(業務)」をする人は他にいても、「自分」には代わりはいないのですから。