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高橋沙織(平17文)「行政書士業務とNPO法人」

行政書士業務とNPO法人

 

高橋沙織

 

 私が行政書士として登録したのは、今から約6年前になります。早稲田大学を卒業してから、法科大学院へ進み、司法浪人を経て、5年目のことです。もともと歴史が好きで、第一文学部を卒業した私でしたが、アメリカ史(中でも公民権運動の頃。)や、日本史(中でも近現代史。)を学ぶなかで、学問としてではなく、実社会と歴史の関わりという点から、法律に興味を持ったのがきっかけでした。

 行政書士という資格は、法律の勉強を始めてから知った資格だったので、登録したての頃は、行政書士という仕事自体がよくわからず、困惑することが多かったです。取り扱い分野がとても広いため、専門性が見つけにくかったことが理由です。

 その中で、比較的早くから興味のあったものがNPO法人でした。3.11なども起き、丁度、NPO法人がいい意味でも悪い意味でも問題になった時期でもありました。そのような中で、NPO法人や一般社団法人といった、広い意味での非営利型の法人が、小さな規模であっても思いを実現するための組織として機能させやすいという仕組みに興味が湧きました。

 幸いにも、近しい人間が比較的規模の大きなNPO法人を運営しており、そちらに理事及び法務担当として参加させていただくことになりました。

こちらのNPO法人でシニア関連の事業をやっていた関係で、数年前、行政機関でシニアのセカンドライフとNPO法人についての講習会などをさせていただいたこともあるのですが、本当に少し前までは、一般の方は特に、ボランティア団体とNPO法人をほぼ同一のもの、とみなしている方も多く、サービスが有料だということ自体に違和感を持たれる、というような有様でした。しかし、実際は、税金の支払いからスタッフの労働環境の整備まで、会社と同様に必要ですし、また、行政(市や県)とのお仕事も多いため、我々行政書士としては、きっちりと(市民オンブズマン対策としても重要な)契約書や規約を作成する仕事があります。さらには、補助金の申請業務などもコンスタントに発生いたします。また、多くのNPO法人では、事務局を置くことができないことが多く、そうなると、監督官庁に提出する事業報告書などの作成業務などが発生いたします。

同様に、一般社団法人に関しても、昨今ニーズは高いと感じております。NPO法人に比べ、比較的容易に作れるという点が一番の魅力だと思われ、ご相談は多いです。一般社団法人もNPO法人と同様に、事務局を置くことが困難な法人は多く、種々の書面の作成など、私たち行政書士がお手伝いすべきポイントはかなりあると思います。

ただ、このような非営利型の法人の場合、下手をするとただの仲良し団体となりかねませんので、法人運営費が確保される仕組み作りを、法人設立の時から一緒に考えられることが我々行政書士が一から関与するメリットだと考えております。

スキーム作りから参加することによって、しっかり稼げる法人として永続的に存続できるよう、一緒に考え、また、走り出した後は、事業拡大のお手伝いをすることによって、お客様の信頼を得て、長く法人に関与させていただけることにつながるのだろうな、などと最近は痛感しております。

そのためには、様々なお客様のニーズを察知して、フットワーク軽く動き、考えることが求められているのだと思っております。

まだまだ駆け出しではありますが、ある意味、自分の専門分野といえるようなものができてきたな、と思う反面、新たな思考が求められていると感じることも多く、日々精進せねば、と思っております。

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行政書士稲門会

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